2011年1月17日(月) 14:00〜16:00

 平成22年度ボランティア
       グループ分科会研修会


          講師:栄区生活支援センター 
         吉田 尚友氏
         土屋恵美子氏



 うつの理解と関わり方

 桂台地域ケアプラザにて、「うつの理解と関わり方」をテーマに21名のボランティアグループ分科会の皆さんが出席して研修会を行ないました。最初に栄区生活支援センター前所長の吉田尚友氏からうつ病について、詳しくご説明して頂きました。
なぜうつ病が増加したか:診断の概念が変わった。以前は原因から診ていたが、現在は症状から診て判断しているため違う病気でもうつ病と診断される場合がある。またクリニックへ行きやすくなったこと、人との関わりが希薄化していることも背景にある。
うつ病の自己判断テスト:簡単な9件の設問で疑いの有無が分かるテストを出席者全員で試してみました。
発症の割合:15人に1人がうつ病になる(男は10人に、女は25人に1人)。
うつ病の要因:個人の性格とストレス。
うつ病の2大精神症状:憂鬱感と興味・関心の低下。
うつ病の原因:脳内神経伝達物質の働きが悪くなって起きる。
治療薬:脳内神経伝達物質の働きを良くする薬が複数ある。
・予防:ストレスを軽くする。完璧を目指さない。逃げ道を作る。失敗を認める。
・関わり方:必ず治る病気であり、励ますことはせずゆっくり休養させることが大切。
 等を理解しました。


吉田 尚友氏
   
 土屋恵美子氏からは栄区生活支援センターの活動をパンフレットにて詳しくご紹介頂きました。
・センターは心の病のある方一人ひとりが地域の中で安心して自分らしい生活がおくれるよう、さまざまな応援している。
・具体的な提供サービスとして、食事、入浴、選択、インタネット利用等がある。
・家族への援助、退院促進へのお手伝い、生活相談、仲間作り等も行っている。

 またセンターの実際の活用事例の説明を受け、理解を深めました。
これまでセンターのことが広く知られていなくて、患者さんの家族でさえ30人に3〜4家族しか知らなかったとか。 本日の出席の皆さんも知らなかった人がほとんどでした。今後はセンターへ橋渡しをしていきたいと認識を新たにしました。


横浜市栄区生活支援センターのホームページはこちらから

土屋恵美子氏
 最後に、うつ病の人への関わり、うつ病を発症させないため、皆さん一人ひとりが相手の人と「人のつながり」を大切にして欲しい。時間がかかるかもしれないがそれが改善に役立つと強調されていたことが、印象に残りました。 (Iw)
 研修会の様子
紹介パンフレット