あなたならどうする

〜油断大敵! 防災講座〜
主催:本郷中央地区支えあい連絡会
共催:本郷中央連合町内会・自治会
事務局:桂台地域ケアプラザ、栄区社会福祉協議会、栄区役所
日時、平成21年12月5日(土曜)
午後1時半〜4時
場所、本郷地区センター2F大集会室

  地震・火事・水害など誰もが「ここは大丈夫!自分には関係はない」と油断していますが、災害は突然やってきます。本郷中央地区では、今年度は、防災に対する講座を開催し、専門家の方々からお話しをして頂きました。会場には40人を超える参加者があり、クイズなどに答えながら防災認識を再確認し、またメモを取りながら真剣に聴講されていました。

本郷中央地区役員 講師の方々

(1)栄区の災害危機管理について(地震・水害・インフルエンザなど):「木村正夫氏」


●南関東地震の発災で、栄区は6500棟が倒壊し、180名の死者、避難者数は25,000人と想定している。発災後しばらくは、公的機関による救援は限定にならざるを得ない。住民は自助:1、公助:7と期待しているが、実際は逆の対応になろう。よって自助が重要で、防災力の向上=地域力の向上がキーワード。
●横浜市が提供している防災情報Eメールサービスに登録しよう。地域の気象警報・注意情報等を携帯電話で受信して、避難行動等に役立てて下さい。
 
                
 
 携帯電話で防災情報受信を  メモを取りながら   真剣に聴講する参加者

防災情報Eメールサービスの登録方法
 携帯からの登録
 パソコンからの登録 

(2)家具の転倒防止と火災報知機の義務化について:「奈良輪啓一氏」


●地震対策に一番有効なのは、新しい耐震基準による住宅建て替えが一番、次に耐震補強対策、最低でも家具の転倒防止を。
●家具の転倒防止はL字金具で固定するのが一番強い。
●火災報知機の設置が義務付けられた。無線連動で音声タイプの報知機設置がお勧め。多くの場合台所から火災が発生する。寝室近くに置した報知機が即座に反応するため、寝入っていても気づきやすい。
●100円程度の笛を購入して、常に枕元に置くと良い。家屋倒壊で身体をはさまれ、救援を呼ぶときに役立つ。


 家屋倒壊や家具転倒から身体を守ってくれる防災ベッドが展示されていました。横浜市から購入費用の補助が受けられるとのこと。


(3)みんなでできることを考えよう!:「中川和之氏」

 講師は「内閣府災害被害を軽減する国民運動懇談会」の委員として、地震、津波、台風などの自然災害から被害を減らす啓蒙活動に取り組まれている方です。
 最初に「災害被害を軽減する国民運動のページ」のコンテンツである「震度6強体験シミュレーションゲーム」使って、学習しました。
 このゲームは、震度6強の地震に対して、「どんな予防対策を取らなくてはいけないか?」「どんな避難行動をとるべきか?」を疑似体験するロールプレイングゲームで、参加者の多数決で行動を決定していきました。得点は85点で、本日の参加者は意識レベルが高いですね、と講師から褒めて頂きました。

 次に「一日前プロジェクト」の紹介がありました。これは「災害の一日前に戻れるとしたら、あなたは何をしますか」と、地震や水害などの被害に遭われた方々に問いかけ、その体験談から私たちが学ぼうというものでした。
 

   
 震度6強体験シミュレーションゲーム画面から  これもゲーム感覚で学べるコンテンツ
(東京ガス提供)

 講座終了後に前記の体験談をエピソード集としてまとめた冊子が参加者全員に配布された。カラーイラスト入りで理解しやすく、災害への気づきを呼び起こすうえで大変有効だと感じた。「一日前プロジェクトのページ」からもこの冊子をダウンロードできる(冊子以外の体験談も載っている)。 本講座に参加出来なかった人たちにもぜひ読んでもらいたい資料だ。そして読後に、「自分だったらどうするか」を家庭内で意見交換すれば、減災につながっていくのでは、と思った。
(Iw)
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