桂台ケアプラザ 地域支え合い連絡会
更新年月日 2002.12.16 **第2号 第6〜7ページです**

地域福祉講座

★ 意外と知らない介護のいろいろ ★

―いったい何があるのか、まずは聞いて見て体験からはじめました。―

『皆で学ぼう介護のいろいろ』
介護は、当事者にならない限り関心事でない場合が多いものです。 でも、ある日突然、介護する人、される人になり福祉制度の利用法、高齢者の心身の特徴、実際の介護テク ニックなどの知識、理解がないことで、介護不安、疲労を招く事が少なくありません。
今年の介護者教室「みんなで学ぼう介護のいろいろ」は、男性11名を含む65名の受講の方々と文字どおり 「みんなで」熱心に学びながらも、笑いあり涙ありの8回になりました。高齢化社会となった今も地域で 安心して生活できるよう、今後も企画しますので、ぜひ、ご参加ください。
尚、毎月1回介護者の集いも実施しています。介護者のリフレッシュ、毎日の介護の悩みなどゆっくり語 り合える場です。申込みの必要はありません。
お気軽にいらしてください。 (詳細はパンフレット、又はケアプラザへ)
地域コーディネーター   佐塚

日時内    容講師 (敬称略)
1/23(水)公開講座 ―母100歳、私の介護奮闘記―女優 坪内ミキ子
2/1(金)介護保険:貴方のための利用法ケアマネージャー 渡辺 智
特養老人ホームってどんなところ?ケアマネージャー 伊藤文章
2/6 (水)―実習@高齢者疑似体験―看護婦 冨山典子
2/15(金)なんでも相談在宅支援センターの利用法在宅支援センター 永久保隆子
地域福祉サービスを知ろう地域交流部門 佐塚玲子
2/21(木)医療の立場から・・在宅介護江口医院医師 江口一彦
3/1 (金)痴呆症のこと・・あなたはどのくらい理解していますか?看護婦 冨山典子
―実習Aみんなで考える痴呆高齢者の介護―ボケ老人家族の会 田中まさ子
3/14(木)元気な高齢者であるために 食事と運動看護婦 冨山典子
―実習B正しい口腔ケアで身体の健康を守る―歯科衛生士 山本静子
3/22(金)皆で語ろう介護のいろいろ副所長 渡辺 智
            (全8回終了しました)

      ★登録患者制度に安心、ありがたいと思う。
     ★訪問医の江口先生のお話に、敬服、又心強く思った。    
    ★国,医師の変革が、のぞまれる。        
   ★亡き母の事をもっと理解してあげていたら・・・。        
  ★歯磨きがリハビリになるとは驚き。      
  ★次回には、福祉施設等の見学を含めたもっと詳しい勉強をしたい。    
   ★地域にもっと関心をもち、ボランティアをしたい 
    ★相手の気持ち、立場を考える事が介護の基本と解った。
     ★ケアプラザの重要性が解った。        
      ★知らない人も多い。もっと広報活動をして欲しい。

お母様が96歳の時転んだ事がショックでだんだんと寝込むようになりそれ以来、坪内さんは、自宅介護をされているそうです。入院の不安からナースコールを頻繁に押して迷惑をかけた事など、赤裸々に語ってくださいました。又、ヘルパーさんへの接し方や工夫した事、介護する立場として老 人のプライドを傷つけないなど実体験に基づいたお話で大変参考になりました。深刻な事なのに明るく時には冗談を交えてのお話に、皆さん笑いながらも熱心に聞き入っていたのが印象的でした。
又、各回の質問コーナーでは、実際介護をしている方々の切実な悩みも寄せられていましたが、それだけ、介護は大変なのだと痛感させられました。この講座に参加して初めて知った事も多くあり、勉強になりましたが、「困った時には、身近なケアプラザへ」という言葉を頼もしく思ったのは、私だけではないと思います。
  犬山町   川上
歳をとると身体、知能、精神面に老化現象が起こり衰えていく様子を教えていただきました。高齢者疑似体験では、目にゴーグル、耳にはイヤホン、身体には重り、手足にはサポートをして杖を頼りに歩きましたが、視野も狭く耳も聞こえず手足は自由にならず階段では、不安で怖くて足がすくみました。私たち(50歳台)と高齢者では、こんなにも違うものかとびっくりしました。
又、46歳でアルツハイマーを発病した実母、障害者の実父、そして姑の、三人の親との同居でご苦労された田中まさ子さんのお話も心に残りました。
介護者の無知から来る混乱で、地獄の日々を過ごされたとの事、身につまされ涙無しでは聞けませんでした。87歳になる私の母も、いつ介護が必要になるか不安でおりましたが、この講座でいろいろ学びえた事を感謝しつつ、役立てたいと思っております。

   桂台中   石井

支え合い連絡会全体会議報告

★私達は「高齢者サロンの開設」、「地域子育て支援の展開」について努力しています★

4月3日午後、桂台地域ケアプラザ2階の多目的ホールで第5回桂台地域ケアプラザ「支え合い連絡会」 全体会議が開催されました。
「支え合い連絡会」には5つの分科会があり、各分科会から担当者が出席しました。また「支え合い連絡会」 を支援していただいている栄区役所初め各種団体、更に地域で福祉活動に努力されている方々等多くの参加が あり、出席者総数約50名の大会議でした。出席者の自己紹介に引き続き、各分科会の活動報告がありました。 そのなかで「ボランティアグループ分科会」からは「高齢者サロン」の立ち上げについて、また「子育て支援 分科会」からは地域における、子育ての課題についての理解を求めると共に、桂台地域ケアプラザ「子育て支 援分科会」で企画する講座や「母親サロン」などへの参加、協力についての提案があり、それらの詳細に関し て活発な討議が行われました。
「ボランティアグループ分科会」の提案 「子育て支援分科会」の提案

なぜ「高齢者サロン」は必要なのでしょうか?

「ボランティアグループ分科会」では,ボランティアグループ間の情報交換と連携を目指 して話し合いを進めてきました。私たちの住む地域は本郷中央地区、上郷西地区に亘って いますが、その中でも福祉環境にずいぶん地域差があることがはっきりしました。私たち はこのような地域差をなくすために、必要とされる地域に高齢者サロンを設け、地域住民 の福祉の充実を図る必要があると考えたからです。

「高齢者サロン」の役割は何ですか?

高齢者で介護認定は受けられないが支援の必要な方、たとえば精神的不安や"生きがい"な ど公的サービスでは補いきれない部分の支援活動、介護予防の普及・促進、世代を超えた交 流などで"引きこもり"をなくし高齢者の地域交流を促進できると期待しています。

「高齢者サロン」はどのように運営されるのですか?

高齢者が気軽に自由に立ち寄れるサロン(たまり場)として利用されます。運営は、それ ぞれの地域の特性にあわせて、その地域の人々によって行われるべきであると考えます。

「ボランティアグループ分科会」は何ができるのですか?

「ボランティアグループ分科会」は行政、地区社協、福祉関係機関及び連合町内会等に働きか けをし、協力を得るつもりです。協力が得られれば資金の援助も期待できます。また地域で ボランティアを募ったり、地区社協やケアプラザ等の支援のもとにボランティア講座を開催 したり、さらにサロンの立ち上げに関する具体的な支援、提案や助言を行います。

今回の提案は?

  1. 少子化、核家族化に伴って起こっている私たちの地域の子育て課題についての報告、 地域子育て支援についてみんなで考えることへの提案。
  2. 14年度ケアプラザ、子育て支援分科会企画の講座、また母親サロンなどへの参加協力 の提案。

具体的にどのような子育て課題があるのでしょう?

乳幼児については、親や子供同士の関係が希薄になり、子育ての孤立化が起こりがちで、 子育て不安を持つ母親が増加しています。また、学齢期についても少子化が進み、学校が 小さくなり、地域では子供会を存続することが難しくなっています。不登校、引きこもり、 虐待など深刻な問題もある中で、子育て支援分科会のみでなく、自治体、地区社協、民生 委員、学校や行政、区社協などと連携して子育て支援を展開していく必要があります。

どうすれば地域の子育て支援に参加・協力できますか?

  1. 講座「子育てフォーラム」の受講

  2. 地域のお母さんたちに呼びかけて5月〜12月まで月1度の講座です。今年度は「コミュニ ケーション」について、皆で学び語り合いたいと思います。
  3. 「おかあさんのおしゃべりサロン」への参加

  4. 20代から50代のお母さんが集まっています。今子育て真っ最中、子育て終ったけれど、い ろいろなお母さんがいることで話は膨らみ、子育て不安も解消します。
  5. 講座「中学生のボランティア講座」への協力

  6. ケアプラザ等の実習を中心としたボランティア講座で子供たちの引率をお願いします。特 に主任児童委員、青少年指導員、体育指導員の方。

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