桂台ケアプラザ 地域支え合い連絡会
更新年月日 2002.12.16 **第3号 第2ページです**

高齢者サロンの開設にむけて

☆ あなたは今日、誰とどれくらい話をしましたか?☆

高齢化社会の進展と、核家族化で
一日中一言も話さずに過ごす高齢者が多くなりました。

「高齢者サロン」の開設に向けての話し合いが進んでいます。高齢者の誰もが自由に出かけられ、他人と出会えてお互いに声を掛け合えるような気さくな雰囲気があり、お茶を飲みながら話を聴いてくれる人が居て、氣晴らしができる場所、そんな場所が近くにあったら良いのになあ! と思っている人たちが集まって話し合いを始めました。
そこで「高齢者サロン」を開設しようということになり、自治会会長や民生委員の方々の賛同も得られ、実現に向けて大きく前進しました。今では、高齢者支援のために活動されている方々の情報や地域の人たちの意見や要望を考慮しながら地域の事情に適した場所の選定や利用の方法など、具体的な細かい点についての検討が行われています。

◆ ボランティアグループからの提案です

私たちは最近話す事が少なくなりました。情報化社会の進展もその一因かもしれません。
買い物に行ってもスーパーでは一言も話さずに用が足ります。高齢者はさらに孤独になりました。独居の高 齢者は当然のことですが、家族と一緒に生活していても、昼間は独居の高齢者と同じです。呼び寄 せ高齢者の場合、この地域になじめず、話し合う友達もいません。積極的に地域との係わり合いを持つこと に億劫な高齢者もいます。
この様な状態では気力が失せてきます。気力が失せれば体力も低下してきます。痴呆がはじまる可能性も 多くなります。痴呆の進行で、徘徊が始まって迷子になる、火の始末ができない、悪徳商法に引っかかる などのトラブルが発生します。
ボランティアグループでは、今までの活動を通して、このような問題点を見てきました。さらに高齢者支援 に地域格差があることが問題であると感じています。そこで「高齢者サロン」がこれらの問題解決の良い方 法ではないかと考えました。
実現に向けての検討は、本郷中央地区と上郷西地区において個別にそれぞれの自治会会長、自治会の婦人部、 民生委員などで進められています。近いうちに「高齢者サロン設立準備委員会」(仮称)を編成する運びに なるでしょう。

◆ 開設予定の場所について

開設場所については、本郷中央地区に2箇所、上郷西地区に1箇所、候補に上がっています。
私たちの地域は70〜80年代に開発された住宅地が多く、その規模は数十戸から千戸を超える所まで大小さま ざまです。早い時期に定住のはじまった地区では、支援を必要とする高齢者の割合が急激に増加しています。 規模の小さい住宅地では、地域内での高齢者に対する支援活動が出来ない所もあり、福祉環境の地域格 差は広がっています。
そのため、ある程度広い地域をカバーする、複数の自治会などが連携して問題の解決にあたることが求めら れます。今回の「高齢者サロン」の開設準備段階で本郷中央地区や上郷西地区など自治会連合のレベルで話 し合いが行われていることは、この点で有意義なことです。

◆ まだいろいろな検討課題があります

利用条件について検討中です。候補に上がっている地域での開設場所、開設時期、開催日と時間帯、費用負 担の方法、サービスの内容、支援者スタッフ選任の件など多くの問題が検討中です。地域内で高齢者支援の ために活動されている方々の情報や住民の方々の意見や要望を考慮しながら地域の事情に適した「高齢者サ ロン」の実現を目指してさらに検討を続けていきます。
現在、桂台地域ケアプラザ「支え合い連絡会」には13のボランティアグループが所属しています。これらは 主として高齢者に対する支援活動を行っていますが、その中の幾つかは、会食会やミニデーサービスのよう に利用者が出かけて行ってグループで受ける参加型のサービスです。「高齢者サロン」は参加型ですが、利 用者が自分の好きなように時間を過ごせるようなシステムが検討されています。いろいろな形態の高齢者支 援サービスが提供されることで、利用者の選択技が広がり、より自分に適したサービスが受けられるように なります。

◆ 高齢者サロンで期待できること

高齢者が他人と話し合うことで健康状態を維持し介護予防に役立つと考えます。高齢者、特に日中独居を含 む独居高齢者や引きこもり高齢者の見守りは重要です。この様な高齢者が積極的にサロンに来てくれれば、 見守りの一助にもなり、また利用者の話や支援スタッフの利用者への呼びかけによって要支援者の掘り起こ しや地域高齢者の現状の把握に繋がると期待しています。

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