***** アンケート調査のまとめ *****

私たち「支え合い連絡会」の広報分科会では前号、前々号で介護予防の重要性に就いて考えてきました。現在健康に自信があっても、多くの方々が将来、ご自身が介護を必要とする状態になるかもしれないという不安を持っています。自分が最期まで人間の尊厳を失わず、生き生きと暮らしていくために、どの年代の人にとっても今、現在の介護予防は欠かせない重要な問題と考えています。 今回のアンケートは、介護予防に関して、地域の皆さんがどの様に考え、行動しておられるのかを知ることで、私たちの今後の地域活動の手がかりを掴むことが目的でした。

今回のアンケートは本郷中央、上郷西連合町内会にお住まいの55歳以上の方にお願いしましたが、アンケ―ト用紙は対象となる方全員に配布することが出来ませんでした。今回の「ひろば」の記事を読んで、初めてこのようなアンケート調査が実施されたことを知った方も多いことでしょう。それでも関係者のご尽力で全自治会から1,220枚の有効回答をいただくことが出来ました。関係者のご協力に感謝します。

アンケートの集計結果、この地に住み続けたいとお考えの方が91%もありましたが、ご自身の将来に不安を持って生活している方も71%ありました。将来に不安のある方が挙げた項目は、自分の健康問題45%、自分の介護問題25%、肉親の介護問題12%で、健康に関係する不安は合計82%にも及びます。

こうした中で、介護予防を実践している人は全体の55%もあり、多くの人が自分の健康維持に努力していることがわかりました。何もしていないが関心を持っている人は33%で、関心を持たないと答えた人は12%でした。介護予防の方法として、スポーツ28%や生活習慣の改善12%など心疾患や脳卒中など成人病に有効とされる予防活動と、趣味・文化31%、生涯学習10%など頭脳を活性化するような予防活動を実践、希望する人がそれぞれ約40%とほぼ同じ割合でした。

地域の皆さんが何時までも安心して生き生きと暮らしていくためには介護保険など、高齢者向けの公的支援サービス以外に地域社会の支え合いの活動や、楽しみながら出来るような介護予防の普及活動がさらに重要であると感じました。

私たちの広報誌「ひろば」を全く知らない人が45%もあり、何時も読んでいると答えた人は11%に過ぎないことは残念です。今後、広報誌「ひろば」をどの様にして皆様の中に広く浸透していくか、親しみをもって受け入れられるようにするか、私たち「広報分科会」全員の大きな課題となりました。


「支え合い連絡会」全体会議の報告

 第8回桂台地域ケアプラザ「支えあい連絡会」全体会議が5月29日に行われました。
今回も5つの分科会(地域福祉関係者分科会、ボランテイア分科会、子育て分科会、地域づくりの会、広報分科会)の方々、行政、区社会福祉協議会、関係機関、総勢44名の出席となり、それぞれより課題や解決に向けての対策について報告され、今後更に具体的な検討に繋げていくこととなりました。主な内容をご紹介します。

  • @地域福祉関係者分科会
    本郷中央、上郷西、各連合町内会、民生委員、地区社協の代表が、地域に有益な組織または、役員であるために、現状の課題を報告した上で、具体的解決法を示しました。
  • Aボランテイアグループ分科会
    高齢化が進む私たちの町で、通院、買い物、地域活動参加等のために、車による送迎を求める高齢者が増加しています。このようなニーズに応えるための、地域における移送サービスの必要性と今後の対応策について検討した結果を提案として報告しました。
  • B子育て支援分科会
    少子化の進む地域で、分科会では、地域の子どもや母親の交流の場作りや、学習会等を行っています。
    今回は、保護者病時等における緊急の託児支援の整備について提案。また、区社会福祉協議会や行政の子供家庭担当の子育て支援への取り組みについて質問をしました。

第8回全体会議では、各分科会から具体的な課題や対策が述べられただけではなく、行政の各所管、社会福祉協議会への具体的協力を求める内容も増えたことが特徴でした。関係機関の方々も率直に意見を述べられ、「皆が安心して生活できる町」であるために、地域ケアに取り組むネットワーク化が少しずつ進んでいることを実感しました。ひろば紙面の都合上、支えあい連絡会全体会については近日中にホームページに掲載します。


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