地域を見守る、機織(はたおり)地蔵
桂山公園の小高い丘の中腹にある、右手には機織に使う杼(ひ)、左手に糸玉を持った珍しいお地蔵様です。大変古いもので320年ほど経っております。この地域で、機織が盛んであった時代から親しみをもって現在に引き継がれています。かつて、鎌倉市との境界(ゴルフ場)脇にあったものを、宅地開発で現在の場所に移されました。公園で遊ぶ子供たち、ベンチで休息する大人たちをやさしく、見守ってくれているようです。又、像と光背が一つの石で彫られていますが、舟形の光背上部が欠落しており、このままでは埋没が、懸念されます。栄区内には、はたおり地蔵の他にも昇龍橋や縄文時代の古墳、奈良時代までの住居跡、「たたら」跡の深田遺跡、桂台式土器、国の重要文化財に指定されている阿弥陀三尊像など、たくさんの歴史的スポットがあります。晴れた日には歴史探索のウォーキングなど如何ですか。

絵・文 上之町 小華和
『整理整頓』仕事をやめた。仕事に拘束されていた時間は、すべて好きな事をする自由な時間になる。あれもこれもしたいと考えて、いざ行動する事にした。手も顔も出し、忙しくなった。忙しくなるにつれ、実も魂も入ってない事に気づいた。最愛の伴侶をなくした友人は、なかなか立ち上がれなかった。ようやく立ち上がった後にした事は、物と心の整理だった。友人は伴侶の形見の数点を残し、自分の物も含め使っていた物を捨てに捨てた。「まあ・・・こんな物まで捨てたの。言ってくれたら頂いたのに・・・」友人は言った。スリムになって、スリムに生きて、これというものだけを残しておけばいい。  さて、私はなにを残しなにを捨て、自分にも他人にも心を残すものは何になるのだろう。こういうことを繰り返しながら、今年も暮れようとしている。      桂台南 田中吉惠
編 集 後 記
南天の実も赤く色づき、この一年間の広報分科会の活動を振り返る季節ともなりました。何しろ編集には素人のボランティア集団です。支えあい連絡会、介護予防、地域の事など伝えたい事を的確に伝える事が出来たのか、反省することしきりです。又、本郷中央・上郷西連合の地域の皆様には、今年二度にわたるアンケートにご協力いただきまして、厚く御礼申し上げます。貴重なご意見を参考にしつつ、皆様とともに作り上げたい『ひろば』でもあります。何かとお気づきの点がありましたら、ぜひ、ご一報ください。一方「支え合い連絡会ホーム
ページ」も更新を重ねながら、無事一周年を迎える事が出来ました。桂台ケアプラザで開催された講座、ケアマネージーのひとりごと、各地域の高齢者ふれあいサロンの様子などが詳しく掲載されていますので、ぜひご覧ください。
アドレスは http://www.katuradai.comです。
世界中を震撼させた昨年のSARS騒動、今冬も油断できないようです。皆様にはお身体に気をつけて、お元気で年末年始をお過ごしください。
犬山町 川上ゆう子

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編集製作桂台地域支え合い連絡会広報分科会
お問合せ桂台地域ケアプラザ
TEL897-1111 佐塚・渕の上
※「ひろば」創刊号〜6号のバックナンバーは、桂台地域ケアプラザにあります。