若年性認知症について
◆若年性認知症の家族・本人のつどいに参加して
詳しくは:地域交流プログラム平成23年12月号、4頁を参照

ここ最近、栄区の包括支援センターの中では若年性認知症の方の事が話題に上っています。この病気については、数年前に渡辺謙さんが主演した「明日の記憶」という映画などもあって多少は社会的な認如度があがったものの、実際には、まだまだ周囲の理解がない事による本人や家族のストレスも大きいことと思われます。
そのストレスを引き起こす大きな問題の一つは経済的な問題です。例えば働き盛りの男性が認知症を発病すれば、失業や病気体暇による収入減などの問題が起こります。また、家族の生活費や教育費、また治療代などに困る場合もあります。さらに妻が働きながら介護をしている場合、肉体的・精神的に追いつめられてしまう場合もあると考えられます。
そしてもう一つは医療や福祉サービスの受け入れ施設が少ないという課題です。介護保険制度のサービスは、基本的には高齢者の方に対応したサービスであることから、若年性認知症の方に対してはプログラムがなかなかマッチしません。
そんな課題を抱えた若年性認知症の方に対して、いち早く対応している取り組みがあると問いて取材を行いました。

◆活動の芽吹きを感じて「若年性認知症・栄のつどい」報告
詳しくは:地域交流プログラム平成24年4月号、2頁と3頁を参照

12月号で『若年性認知症の家族・本人のつどいに参加して』という記事を掲載したところ、あちらこちらで若年性認知症の事が話題にのぼる回数が増えてきました。「こんな場所がほしいね」と相談を受ける地域包括の職員の間でも声が出ています。実を言えば、これまでは、若年性認知症の方たちの相談を受けても、実際には適切につなげるところがなく、私たちも苦しい思いをしていたのが実情です。
こんな場所が栄区にもあつたらなあと言うのが正直な思いでした。そんな思いを実現させるべく、半年前から準備を行いようやく立ち上がったのが『若年性認知症・栄のつどい』です。栄区内にある6館の地域ケアプラザ、栄区役所、認知症の人と家族の会神奈川県支部、そして介護サービス事業所が協力して2月26日(日)小菅ケ谷地域ケアプラザで第1回目の会が開催されました。今月号は、その当日の様子をご報告いたします。