認 知 症 ケ ア 最 前 線
去る、平成20年11月29日ニッセイ財団シンポジウムに出かけてきました。その記念公演の中で東京都老人総合研究所の本間昭さんから「認知症対策の最先端」というお話を伺ってきましたので感想を交え、レポートをしたいと思います。(所長:石塚)
これは、地域交流プログラム平成20年1月から3月まで3回に分けて掲載したものです。

Vol.1 認知症をめぐる社会状況
   最近、高速道路を認知症の高齢者が逆走して事故を起こすという事件がありました。道路交通法では、以前から自動車の安全な運転に支障を及ぼすおそれがある方、一定の病気にかかっている方等の場合には、試験に合格しても免許の拒否や保留がなされます。また免許を既に取得している方でも取消しや停止がなされることとなっています。この一定の病気の中に「認知症」も含まれています。「認知症」の疑いがあるとされる方、もしくは「認知症」と診断された方の運転免許は、当人もしくは、家族等の申請により、適性検査の実施や診断書の提出を行い、取消し又は経過をみるために停止処分となることがあります。(後略)
詳しくは、地域交流プログラム平成20年1月をお読み下さい。  (読むには、Adobe Readerが必要です)

Vol.2 認知症とは
〜どのような病気なのか〜
前回も「認知症」という言葉を知っていても病気だとは認識をしている人が少ないという実態が社会にあるということをお伝えしましたが、再度繰り返しお伝えしたいことは「認知症」は誰もがかかる病気のひとつだと言うことです。「認知症」は医学的に定義された言葉であり、世界中どこに行っても通用します。「認知症」とは、脳や身体の病気によって、記憶力や判断力、計画力などが障害されて、普段の社会生活に持続的に支障を来たしている状態を言います。脱水症状などで引き起こされる、せん妄状態など一過性のもの、一時的なものとは区別されます。(後略)
〜私は誰になっていくの〜
さて続いて、認知症は治療できるのかという事になりますが、前回もお伝えしたとおり、認知症に有効な薬も開発され、早期にアルツハイマー型認知症の治療を始めることができれば、その進行を50%遅らせることができるということです。また、抗認知症薬を服用すれば、「徘徊する」「暴力を振るう」「興奮しやすい」「すぐ怒り出す」という周辺症状の出現を抑えることもできます。さらに、原因によっては外科的な治療で回復する場合もあります。(後略)
〜日常の変化を見逃さない〜
この語りを聞いて、なんと、励まされる言葉だろうと思いますし、この考え方が普通になれば良いと思いました。私自身も、ボーデンさんと同じように考えておられる人たちが、何人もこの栄区に住んでいらっしゃることを知っています。そして、早期に認知症を発見し治療につなげることは、認知症を持つ方のご家族が、認知症の特徴を踏まえた介護やケアをするための準備をすることにもつながった事例を数多く知っています。(後略)
詳しくは、地域交流プログラム平成20年2月をお読み下さい。  (読むには、Adobe Readerが必要です)

VOL.3 認知症ケア最前線
1. 回想法
高齢者の方の中には、くりかえし、くりかえし同じ話をする方がいます。昔のことをあたかも、今、目の前で起こった出来事のように丹念に話します。時にお芝居を演じている人を見ているような感覚にとらわれることがあります。回想法が世に知られる前までは、高齢者に見られる過去への回想は、"過去への繰り言"とか"現実からの逃避"などと否定的にとられがちでした。(後略)
2. タクティールケア
タクティールケアとは、緩和ケアにおけるスウェーデン独自の療法です。タクティールという言葉は、「タクティリス(Taktilis)」から由来しており、「触れる」という事を意味しています。 歴史的にみると、皮膚の接触は、私たち人間がお互いにコミュニケートするための、最も古い方法のひとつです。タクティールケアは、スウェーデンの医療の現場で用いられており、デイケア、グループホーム、ナーシングホームで、認知症に対してのコミュニケーションツールとして確立されています。(後略)
詳しくは、地域交流プログラム平成20年3月をお読み下さい。   (読むには、Adobe Readerが必要です)

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