桂台地域ケアプラザでは、年4回の「男の料理教室」を開催しています。
毎回大勢の応募者があり、抽選に漏れて、次回を首を長くして待っている方も多いと聞いていました。 桂台地域ケアプラザがどんな目的で、この料理教室を開催しているのだろうか、尋ねてみました。 2004年5月22日(土曜)の事です。天気 快晴。
(1)地域との関係の薄い男性に、調理を通して人の繋がりを作ってもらう。
(2)バランスの取れた食事を自分で作れるようになって欲しい。
(3)奥さんに頼らず自分の食事は自分で作れるように。
(4)食べたい料理を自分で作る。
(5)食への関心を持ち、食の安全にも関心を持ってもらう。
 以上の目的で、この教室が開かれているとの事でした。

教室の動きを追ってみました

 さて、調理の会場となった2階の調理室と多目的室へ入って行きました。
10時丁度、サブコの長谷川さんから今日の予定説明が始まる、応募者全員が時間前に着席し熱意の大きさが感じられる。
講師の鈴木夫妻の紹介、ABCの3班分け、4名の初参加者の紹介、14名は顔なじみらしい。
 講師から男の料理には、どうしてもカロリーは少し高いが
「酒の肴」的な選択になってしまうがと前置きが有り、10時10分には作業(料理)開始。
最初はソース作り、レシピの字が見にくいのか?、初対面の固有名詞の理解が?...眼鏡を掛けたり外したり。

注:サブコとは、サブコーディネータさんの短縮形です
直立不動で聴く生徒、緑のシャツ姿が先生
 海老の皮むきが始まる。
「背わたが有る海老と無い海老の違いをどうやって判断するの?」 先生!「少々」とはどのくらい少々でしょうか?
 と料理言葉に戸惑う事しきり。
これも終わり頃には 「ウン、少々ね」と悟ってしまったのだから、恐ろしい。いよいよ海老に火を通す。講師を取り囲んで真剣な眼差し。 油の温度160度Cの判断を説明されて、判った様な、判らないような。温度計付きフライパン無いの?
 皆さんの包丁さばきが上手なのに感心した。流石応募するだけの事はあるぞ!
10時45分、部屋全体に良い臭いが漂ってきた「つまみ食いしたい」心境になる。
茄子が茹で上がり、4つに割くにも包丁で正確に切れ目を入れてから割くあたり男性の面目躍如、でも時間が!....無くなるうう(講師の焦り)
11時過ぎ、人の動きも多様になってきた。講師の後ろを鴨の子の様に付いて行かなくなってきた。コツが判ってきたのだろうか。 11時10分、胡麻和え作りに自然に手分けして入ってくる。講師は、まだ緊張しているのだろうか、激しく調理台の周りを動き回り、次々に指示を出して行く。 周りの男性の方がリラックスしている感じだ。
素敵でしょう!!   こちらも    誰が作ったのでしょう?
 「もやし何処?」(先生)「茹でるの忘れていた、ゴメン!」(生徒)。 これ、余裕かな?
11時30分、3品目の手こね寿司へ。酢をかけて飯を混ぜる。もう指示が無くても次の作業へ移って行く。レシピも、もう読める様になって来たぞ。
「誰か、生姜を1片切って下さい!」
「1片とは、どのくらい???」

先生が「鰹が大変良いので、焼かずに使おうっと!」
生徒「何処で判るのだろうか?」
何事も理屈好きな男性ですから、お許しを!。
 「鰹は、薄く切って」と先生が声を掛けるが、男達は食べたいのでどうしても厚くなるようだ。ここまで来ると、皆さんの動きがスムーズになり肩の力も抜けて来た顔つきになってきた。

鮮やかな緑色に茹で上がった野菜を見て、「どうしてだろう?」家では何時もこんな色にならないのだが? と不思議がる。
 11時50分、盛りつけ開始。お櫃のご飯を45度に切ってから、皿に盛りつける人、さすが男性よ! 女性には、出来ないだろう!
12時2分前には配膳にかかる。「どれが大正海老で、どれがブラックタイガーだ? 面倒だ、どれでも良いや!」 
豪華4品汁物付き! 出来上がり! 
12時7分です。 「頂きます!」
レストランなら3000円はするな〜あと全員同意する。12時30分満腹。
 食後は、応募の動機などを発表。

「掲示板に貼ってあるチラシで」 「奥さんに言われたのでなく、自分の意志で決めた」 「料理学校に行こうと調べたら150万円かかるのに驚いて」 「これで5回目、鈴木先生に憧れて」 「自己流でやっているので、勉強に来た」
 等々の感想が発表された。

ここでは広々とした多目的室で食事が取れて、なんとなく高級レストランの雰囲気に、合計24名が大変満足でした。

よく判る適切な指示を出して下さった講師の鈴木さん夫妻をご紹介致しましょう、ここをクリックして下さい。準備万端で予算をオーバーしても良い材料を揃えて下さった桂台ケアプラザのサブコさん達に、感謝しながら『満足です』。
終わり