講座タイトルのロゴ 親子講座2008第2回
平成20年11月22日(土)
講師:
神奈川県立こども医療センター医師
演題、乳幼児の健やかな発育のために
講師、こども医療センターの医師の方々
(総務課)高橋 佳子氏 (所長)大濱 用克氏 (肢体不自由時施設長)奥住 成晴氏 (感染免疫科医長)鹿間 芳明氏 (総合診療科部長)松井 潔氏
参加者、53名(5人のパパを含む)とスタッフ約10名

◆『朋』とも繋がりの強い県立こども医療センターから大勢の先生方をお迎えして「乳幼児の健やかな発育のために、集団生活とこどもの健康」と題してお話しをお聞きしました。
この講座は、「こども医療センター公開講座」にもなっており、外部の方の参加もありました。

(1)感染症と予防注射 (感染免疫科医長)鹿間 芳明先生から
(2)気になる症状、見逃してはいけない病気 (総合診療科部長)松井 潔先生から

話したら止まらなくなる鹿間先生と駄洒落が大好きな松井先生は、会場に笑いを巻き起こしながら、子を持つ親には身の毛のよだつ話を次々に出されました。会場は満員で、医療センターの先生方6人も来て下さいました。 当日配布された「日本の定期/任意の予防接種スケジュール」は下記のサイトで手に入ります。
http://idsc.nih.go.jp/vaccine/dschedule.html

(1)感染症と予防注射(感染症からこどもたちを守ろう)
予防接種に関する国の規定は刻々変わるのでホームページで確認すると全体が分かる。 ワクチンには「生」と「生じゃない」の2種類がある インフルエンザのワクチンはなぜ毎年打つの等 麻疹のワクチン、BCGワクチン、日本脳炎ワクチン、ポリオ、三種混合ワクチン等9種類ものワクチンが何故必要なのかを詳しく症例を上げながら説明して下さいました。 ワクチンとは、弱くした菌を体に入れて、体の中で増得たのを殺して、体の中に免疫ができる仕組みだと、全てに通用する考え方や、『咳エチケット』の普及をお願いしたい。(最下段を参照)
(2)気になる症状、見逃してはいけない病気
幾つもの実例を挙げて説明して下さいました。
(2-1)気になる症状11ケース
(2-2)見逃したくない病気
(2-3)見逃さないための秘訣
(2-4)グリコ:風邪と風邪薬

「呼吸がはやい」「ミルクの飲みが悪い」「顔色が悪い」「下痢の後、数回のけいれん」「よく吐く」「体重が増えない」「機嫌が悪い」「何か食べた?」「足を痛がる」「体を動かそうとしない」「ウトウトしやすい」 一つ一つの言葉は普通に会話に出る言葉ですが、母親の直感が「何時もと何か違う!」と感じた時は裏に重大な病気が潜んでいる事が多いとの事。母親は隠れた名医なのだと諭されていました。「我が子の様子が日頃と何か違う!」と第六感が働いたら、強く担当医に訴えて下さいと言われた。 「見逃さない秘訣」は、母子手帳などを使って、毎日の体温や心拍数などをメモしておき、診察時に持参する事が大切です。
(まとめ)
子どもの調子が悪くなった時に、
●風邪か風邪でないかの鑑別が大切
●重要な病気は風邪のような症状で始まる
この事を十分認識して行動して欲しいと説明されました。
「咳エチケット」の普及啓発
他の患者への感染拡大の防止のため、「咳エチケット」をキーワードとした普及啓発活動を行い、マスクの着用や人混みにおいて咳をする際の注意点について呼びかけることとする。
「咳エチケット」
○咳・くしゃみが出たら、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクをもっていない場合は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
○鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。
○咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
※咳エチケット用のマスクは、薬局やコンビニエンスストア等で市販されている不織布(ふしょくふ)製マスクの使用が推奨されます。N95マスク等のより密閉性の高いマスクは適していません。
※一方、マスクを着用しているからといって、ウイルスの吸入を完全に予防できるわけではありません。
※マスクの装着は説明書をよく読んで、正しく着用しましょう。
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