2007年6月24日桂台地域ケアプラザ2階には、なにやら不思議な物が運び込まれ、母親・父親・祖父に連れられた子どもたちが空のペットボトルを抱えて集まって来ました。何が始まるのでしょうか?
今日は「ペットボトルロケット教室」なのだそうです。




準備万端の作業用道具。地域づくりの会の気迫が伝わってきます。

隊長さんの完成見本
実は、地域づくりの会が「おもしろ科学探検隊」の協力を得て主催した、手作りロケットを飛ばす会だったのです。
このロケットが飛ぶのは、科学の原理を応用した「作用と反作用」で簡単に説明できると言うのです。まだ理解できぬ記者は、子どもたちと一緒になり作って飛ばしてみようと言う事になりました。

共同作業の大切さを学んだかな

初めての作品とは思えぬ!
会場には母親・父親・祖父と一緒の子どもたち8組みもの参加者が席に着きました。お馴染みの「科学探検隊」関口隊長さんの説明で、持参した2本の空ペットボトルを、渡された設計図通りに加工して行き、ビニルテープを使って貼り合わせて行き完成させました。器用にピッタリと貼り合わせたお母さんが居るかと思うと、飛ぶのかしらと思う程寸法の合わぬ部品を力づくで貼り合わせるお父さん等々。
ふと見ると、苦労している親の側で、別の遊びに興じる子供もいる。  こうした手作りの遊びに慣れていないのだろうか? 1枚の紙に書かれた図面を読み取りながら助け合って物を作っていく事の少ない、完成品の遊びに慣れきっているのだろう。  ふと考えついたのだが、「物づくり」の行程は、「地域づくり」の行程と似通ったところが有るのだと。
出来上がったロケットを持って近くの桂台小学校の校庭に出かけた。グランドからサッカーをやっていた人達全員に待避してもらい、発射台にロケットを置き、自転車の空気入れでロケットに「燃料注入!」
限界に達したロケットは「ブシュッ!」と言う音を立てて空高く飛んで行った。グランドの半分より遠くに落下したのを見て子供も大人も信じられないと言った驚きの顔をしていた。
全員、大成功! 1機だけグランドの一番遠くまで飛んで行ったのが有った。関口隊長は、グランドが狭いので、飛ばないように工夫していると言っていたが、それでも充分に飛んでくれた。皆で力を合わせて何かを作る事が、如何に大切かを子どもたちが判ってくれたろうとか。親たちの人生経験を子たちに伝える事が地域づくりの第1歩なのかなと考えながら帰路についた。(Ne)