桂台ケアプラザ 地域支え合い連絡会
更新年月日 2002.12.12
臨時創刊号(地域フォーラム特集号) 2001・09発行 **臨時創刊号 第2ページです**

住み良い社会を作るにはどうするの?

第3回「生き生きライフ」−生活環境−

斎藤先生講演(6月23日)

民主的社会における市民は、権利は主張できますが、同時に義務が発生します。納税 義務はそのひとつですが、もうひとつは良い社会を作っていくために、社会の諸問題 を解決していくための義務です。
地域社会の一員として、今何をやるべきか? 何をやればよいのか? が問われてい ます。しかし個人での行動には限界があるので、課題が見つかれば同志を集めて集団 で考え、話し合い、ともに協力して社会を変えていくことが必要です。
このような集団(NPO)の活動を維持発展させる為には、経営資源(人材、技術、資金 や情報)の確保が重要です。

子育て中のお母さん集まれ!

第4回「子供の世界へ飛び込もう」

−子育て町育て−米田先生講演(7月7日)

子供ができるまでは女性も男性と同様,社会参加してもよいと言われていましたが,子供が できると社会から切り離されてしまいます。同じ悩みを持つお母さんたちが集まって悩みを 話し合うことで気持ちに余裕ができ,そこで同じ悩みを持つお母さん達のために、何かやろ うと思うようになるものです。
一方、子育て支援のために何かやろうと思っている人は,子育て中の母親たちと話し合うこ とで何か応援できることが見出せるはずです。この場合、子育て中の母親が主体性をもち、 応援する人は側面から援助するのが望ましい形です。
若いお母さんは我儘だと言われたら,殻に閉じこもってしまう人もあります。支援する人と 支援される人との上下関係は極力取り除き、同じ目線で話し合い協力していくことが大切で す。
子育て支援とは、結局地域を支える民間の町づくりです。したがって子育てに直接関係ない人 たちも,無関心でいてほしくありません。この町を良くしようと言う時,実は子育て中のお 母さん方の中にそのヒントがあるはずです。

「精神的一人暮らし」から抜け出そう!

第5回「向こう三軒両隣」−地域社会の重要性−

牧岡先生講演(7月14日)

私達は地域社会のなかで多くの人間関係、支え合いの関係、暮らしの技術の交換を通じて、 人間として市民として育てられてきたと思います。子供、大人、高齢者、障害者、男女の区 別なく、皆が一緒にいて,本当の町としての形態が整います。お互いが見えるところで生活 し、交わっていって初めて町となり,お互い様といえる環境ができます。
日常生活の中では、すれ違いが多く、地域社会との係わり合いがなくても、取り敢えずは困 らない、また安心でも、不安でもない状態を「精神的一人暮らし」又は「精神的その日暮し」 といいます。
しかしある日、何かで「困っている」という現実、または将来「困るかもしれない」との不安 に気付くことがきっかけで、そこではじめて町との係わり合いを考えるようになります。
地域社会を作っていくためには手間がかかります。この手間がかかることが楽しみながら行え るかどうか、この町に住んでいてよかったなぁと思えるかどうかは時間がたてば答えが出ます。
(写真は公演中の牧岡先生)

地域フォーラムを開催して

全5回の「夢づくり、町づくり」地域フォーラムダイナミック講座には、多い時で40名を越え る多数の参加者がありました。男性の参加も多く、時には半数近くが男性で占められることも ありました。
講演のあとの熱心な質疑応答には、主として質問者が日常抱えている、身近な問題が取り上げ られ議論され、多くの人たちが地域社会との係わり合いに深い関心をもっていることがわかり ました。しかし「地域が抱えている問題を知る機会がない」、「自分の関心事と町中の問題が ミスマッチ」、さらに「問題に気付いてもその解決法がわからない」等の理由で、無関心を装 っています。
この問題の解決には、地域の人たちへの情報の提供と皆で考え話し合う場を作ることが必要で す。ボランティア活動を市民の義務として個人の負担や犠牲を強いることなく、皆で楽しめる 活動にし、そこから感動が得られるように工夫すれば、より多くの同士が集まるでしょう。
編集後記:
広報誌「ひろば」の臨時創刊号では「夢作り、町づくり」地域フォーラムダイナミック講座を 特集しました。このような講座は今後も続けられる予定です。その度ごとに特集号で内容紹介 をしていきたいと思っています。
記事の内容について、皆様方のご批判、ご感想やご要望などありましたら何なりとお知らせく ださい。
電話897-1111
桂台地域ケアプラザ桂台地域支え合い連絡会、広報分科会宛

”前ページへ”