障害者施設(朋・径)の利用者と一緒に地域で行われる最大の行事「桂台夏まつり」に参加した。車椅子から降りる事も出来ない障害者がお祭りをどう楽しむのか、障害者がお祭りから何を感じるのか、どんな喜びを示すのかを一緒に体験しようと言う試み。

子供御輿が玄関前に

車椅子を押してお祭りに

お祭り広場の脇を行く
  いつもは友だち同士で、一人の中学生として出店や盆踊りを眺めていたのが、今年は違う。いつもと違った立場「障害者の介助」として参加。先ずは、車椅子に乗った人の目線で状況判断しながらお祭りを見て歩く事。多分、友達と一緒に見ていた時とは随分と違ったと思う。言葉では表現しにくいが、一緒に見て回る事によって体の中で感じた事だろう。
  地域住民がどの様な反応を見せるのか観察するのも目的の一つ。桂台と言う地域は、余所と比べて障害者への理解が格段に有る良い地域だと思う。中学生達は、日常生活では感じた事のない大きな緊張感を持って行動していた様に見えた。さらに、職員の方達が、ごく普通の態度で介助をしているのを見てプロの実力に驚いていたと言う感想も後で聞いた。

  「夏祭り」と言う機会を通して、「地域社会」「障害者」「自分たち中学生」の置かれた立場を実感した事だろう。こうした貴重な体験を通して地域福祉の大切さを学んだ中学生達が大きく成長していくだろうと感じた。