初日は、「盲導犬をもっと知ろう!」と言うテーマで(財)日本盲導犬協会を見学した。テレビや新聞の上では、盲導犬と一緒に歩く視覚障害者の事を知っている。しかし、生まれた犬がどんな経緯で盲導犬になり、どうして障害者と出会うのかまでは知らない。今日の見学が、楽しみだ。佐川さん(職員)の簡潔で分かり易い説明で、「フムフム・・そんな所か」と頭の中に盲導犬協会のイメージを描いてみた。
  予定より早く10時半にケアプラザを出発。横浜で乗り継いで東横線の綱島駅に到着。ここからバスに20分ほど乗り「神隠」で下車。横浜の真ん中なのに、田舎の風景が広がる。少し坂道を登って行くと高齢者施設を幾つか通り過ぎた所に協会が現れた。
  盲導犬協会に到着後、犬の毛がたくさん散らばっている3Fの訓練室で昼食を摂る。犬の雨天練習場だろうか。下を見下ろすと犬たちが炎天下で訓練士と訓練をしていた。人の左側に付く訓練と、誘惑に負けない訓練が目立つ、繰り返し繰り返しやっていた。
   午後2時になって、今日の説明をして下さる職員2人とデモをして下さる方が犬2頭を伴って入って来られた。写真をホームページに載せては困るとの事なので、ここでは言葉による描写にする。ただ盲導犬に対する理解は、まだまだ偏っており少数の人しか知識が無いので広めて欲しいと言う。全国で965頭の盲導犬が活動しているが、使いたい人は7800人も居るとの事。絶対的に不足している。ここでは、子犬を産ませ訓練して、目の不自由な方と引き合わせる等、一貫したサポートを行っている。生まれた子犬のごく少数が盲導犬となるが、なれなかった犬の里親探しや、約10年の活躍後に引退した犬の余生を見てくれる家庭探しなど、社会では話題にならない仕事の多い事に驚いた。何種類かの盲導犬の訓練を見せてもらった。街で私達を見かけたら、『盲導犬には声を掛けずに人に声を掛けて欲しい』と説明された。