平成23年度 横浜市介護予防事業(体力向上プログラム)
    シニア健康づくり教室
 足力アップコース・春        
 「いつまでも、元気に歩いて出かけるためのヒントを学びませんか?」  と、今年もシニア健康づくり教室が始まりました。参加者23名のうち半数の方は昨年も参加された常連さんでした。
このコースは毎週金曜日開催の5回シリーズで、今日が1回目。この回では生活体力測定をしました。
 測定項目は、身の回りのことを自ら行うために必要な@起居能力、A手腕作業能力、B身辺作業能力、C筋能力の4項目です。参加者数が定員を超えていたため予定の時間に終えるか心配されましたが、参加者の皆さんの要領がよく予定内の時間で終了できました。このことからも健康には人一倍感心を持つ方々が多く参加されているとうかがえました。
 以下、測定の様子をご覧ください。
●主催:桂台地域ケアプラザ 地域包括支援センター
●指導:財団法人横浜市体育協会 秋本氏、茅野氏
●協力:健康づくりサポーターズ
●日時:平成23年5月20日(金)10時〜11時30分
●場所:桂台地域ケアプラザ
(1)準備 
 受付で血圧測定  スタッフの皆さん
 受付で血圧も計りました スタッフの皆さん 
   
 体力測定の要領説明  準備体操で身体をほぐす
体力測定要領を説明する秋本氏 準備体操で身体をほぐします 
   
(2)体力測定
 @起居能力

   布団から起き上がったり、椅子から立ち上がったりする能力で、脚筋力、腹筋、敏捷性をみます。
 測定は床に仰向けに寝た状態からスタートし、起き上がって姿勢を正して手を打ち、次に脇においた椅子に座って、立ち上がり、再度手を打つ。その時間を測定します。
 普段、ベッド生活の人が多いようで、慣れない動作に皆さん苦労されているようでした。

 
 起居能力測定中
 A手腕作業能力
   細かい家事動作等をスムーズに行う能力で、手先の巧みさをみます。
 測定は写真のようなボード(ペグボードと呼びます)を用います。48本のペグが挿し込まれており、これを手前の空いている穴に入れます。その際ペグは両手で1本づつ同時に取り、同時に穴に入れます。その時間を測定します。
 記者も挑戦してみましたが、スムーズな出来栄えとはいえないありさまでした。来年の教室には参加しようかな。
 手腕作業能力測定中
 B身辺作業能力
   身の回りの動作(更衣や整容など)をスムーズに行う能力のことで、関節の柔軟性をみます。
 測定はロープを握って縄跳びの要領でまたぎます。但し片足づつ交互にまたぎ、またぎ終わったら姿勢を真っすぐにします。これを3回繰り返し、その時間を測定します。

 身辺作業能力測定中
 C筋能力
   下肢の筋力(脚筋力)の能力で、脚の筋肉、骨の強さをみます。
 測定は両手を胸の前に組んで、椅子に座り、そしてすばやく、立ち上がる。これを30秒間の間に何回できるか測定します。
 筋能力測定中
 体脂肪率も計りました。
上記の能力測定値と年齢、血圧、体重、体脂肪率等のデータから適正が評価されるとのことでした。
 体脂肪率測定中
(3)測定を終わって
 秋本氏から生活上のアドバイスがありました。
◆  後日お渡しする評価結果は、目安としてみてください。やや厳しめに出る傾向があります。
しかし、悪いと評価された方は5年以内に、要介護となる確率が高いですから気をつけて下さい。
◆  普段の生活の中では、身体を鍛えるようにわざと仕向ける工夫をしてください。
 例えば、たまには布団に寝る(起き上がるときは、横になって膝と顔を近づけて身体を回しながら起きると楽にできます)。
料理をする、健康マージャンするなどの趣味をもつ。また男性なら洗濯物を取り込む手伝いなどがあります。
 生活上のアドバイスをする秋本氏
 2回目以降の教室は次の内容で行なわれます。
 回 月日   曜日  項目  内容
 2  5/27 金   運動(ストレッチ)  身体の凝りをほぐすストレッチを学ぶ
 3  6/3 金    フットケア  自宅で簡単にできる足や爪の手入れを学ぶ
 4  6/10 金   運動(姿勢・バランス) 背筋をピンと伸ばす”姿勢”を学ぶ 
 5  6/17 金   運動(歩き方)  これまでに学んだことを活かして、初夏の町を歩く

(Iw.)