第4回 
〜子どものこころの叫びが聴こえますか?〜

なぜ、「不登校」や「ひきこもり」にうちの子が・・・

日 時  3月9日 (14時〜16時) 

講 師 宇宙船(不登校から学ぶ会)
     代表  宮下 正子
        (みやしたまさこ)
協力参加 (大垣氏 木村氏 小川氏)

参加人数  9人

1. 不登校のいきさつと経過(宮下)
 ・長女・長男・次女のうち、次女が小学生の時、突然不登校となる。
 ・日頃から元気の良い子供で、上の子ども達の進学や嫁・姑問題に目を向けている
  間、ほっておいても手を煩わすことのない育てやすい子どもだった。

 ・クラス替えの後、小学3年の秋、朝おなかがイタイと訴え、真っ青になって学校へ
  行けなくなる。夕方元気になる。

 ・小学4年の6月18日父の誕生日プレゼントとして学校へ行ったが続かなかった。
 ・卒業式は出るといって1人で卒業証書をもらいに行った。
       ↓
   なんでうちの子だけが学校へ行けないのか?
 ・他の子どもたらの制服姿を見ると涙、育て方が悪かったか落ち込む
   義務教育終了と同時に親の気持ちか解放される。
 ・中学は全く行かれなかった。
 18歳まで東京シューレに通いその後色んなバイトを経験し異世代の人と関わる。
 ・マッサージ券を作り家族への感謝の気持ちでマッサージをしてくれる。
   小さい時の得手だったことに取組んでいる。

2. 宇宙船との出会い
 ・カウンセリング研修の場で大垣氏と出会い、宇宙船の存在を知る。
 ・当時の代表菊池氏から言われた言葉「不登校の子どもは心に熱を持っている状態」
  「必ず治るから大丈夫」「慌てず子どものペ一スを認めて」に勇気づけられる。

 ・主人に理解してもらうことは大変だったが、学校へ行ってほしいという本音を宇宙
  船で聴いてもらい、親自身が自分の生き方を振り返る機会を得た。

  ・近所の人に不登校の子どもがいることを包み隠さず話していた。
    ⇒子どもにさりげない声かけをしてくれた。
   外出時「学校は?」ではなく、お買い物?」とたずねてくれる。
  気晴らしにお琴に誘ってくれる。

3. 大垣氏のお話
  必ず元気な姿になることを信じ、自分の子どもを受け入れることが一番大切。
  会に来る人は嫁・姑問題などに悩んでいる場合が多い。
  子どもは1人にしておいて大丈夫だから、親は自分のことを考えなさい、働いてみた
  らとアドバイスしている。

4. 最近留意していること
 ・横断歩道をわたる中学生がいると必ずとまる。
 ・小さい子を連れている母親には声かけをしている。
  おせっかいおばさんを心がける。

5. 質疑・応答
  @<昼夜逆転〉はいつごろから、どれだけ?
  ・不登校は学校へ行かれないつらさがあり、自分の気持ちが開放されるのはやはり
   夜となる。なおすことを無理強いしてはいけない。

  A育て方が悪かったというがどんな点か?
    嫁・姑問題が根底にある。姑に言われたことが自分を通りすぎて娘が敏感に受け
   止めていたようだ。

  ・「しつけ」については何もできなかった。
    本人がこれからいろんな場面で学ばねばならない
 <木村〉…自分の中にある価値観(ねばならぬ)にしばられていた。
 <小川〉…自己主張と学校の規則に、はさまれていた。

6. 各グループ討議                 
  ・親の気持ちと子どもの気持ちが全然ちがう。
 ・親の安心、子の負担(命令形の言葉がプレッシャーを与える)
 ・原因を追求するより子どもの話をよく聴き、信じること。
 ・好きなことを見つけてほしい。
 ・ピグマリオン効果…良いところをほめる。ほめて育てる。
 ・親自身も価値観を変えねぱならない時がある。

<戻る>
宮下代表(左)と大垣さん