子どもをとりまく環境がめまぐるしく変化している現代において、「自分らしく生きるためにはどうしたらよいのか」をテーマに4回にわたる講座を開催しました。
「引きこもり」の事例や「不登校」の子どもを持つ親としての体験、また「ニート」と呼ばれる若者の実態や犯罪に関わってしまう少年たちの心の内側を各方面から分析していただく中で、確実に見えてきたものがありました。人と真剣に向き合う経験のないまま、心の居場所やより所を失い、自分の存在価値を見出せない青少年と戸惑い悩む親の姿。今、私たちに一番求められていることは何でしょうか。学校と家庭の連携はもとより「地域力」を育てることではないかと考えます。それは、開かれた人間関係を構築する受け皿を積極的に提供し、社会との共生を実感しながら生きる自信を与える力といえるでしょう。
毎回、約20名のいろんな立場にいらっしゃる方々が参加して下さいました。思春期の子どもをお持ちの方から子育て経験者や支援者など、講演後のグループ討議の中で自分の思いをお話しながら講師の言葉をしっかり受けとめている姿が印象的でした。
当プラザでは、今後とも「子育て」講座への取りくみを続けながら、子どもたちの健全な育ちを支え、見守っていく姿勢を大切にしていきたいと思います。